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2つの職種から見た「認知症」~内山先生に聞いてみました!~

こんにちは。ST kouhouです。

STは、言語聴覚士のことで、コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です。Speech-Language-Hearing Therapistsの略です。

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報よりお届けします。

今回は,当学科の大人気の教員のお一人,内山 信先生をご紹介いたします。

内山先生のご紹介はこちら

研究内容

脳の病気によって生じる脳機能の障害や行動・心理面の障害のメカニズムを調べ,治療や介護に役立てる研究

元々は看護師さんだった内山先生,言語聴覚士に転身された切っ掛けは?

大学で看護学を学び,看護師免許を取得してから総合病院の脳外科病棟に勤務していました。入院されている患者様の中には脳梗塞やの脳出血などにより口から食べることに障害のある方,コミュニケーションに障害のある方,記憶や注意力など脳の働きに障害がある方もいらっしゃいました。患者様と接している中で,脳の障害によって生じる様々な症状がなぜ起きるのか疑問に思ったり,もう少しうまくコミュニケーションを行ったり,患者様を支援することができないかと考えていました。そのような日々の中で,食べること,コミュニケーション,脳の働きについてのエキスパートである言語聴覚士の存在を知り,言語聴覚士を目指すことになりました。

余談ですが,看護学を学んでいた大学1年生の時に山鳥重先生の「神経心理学入門」という本を図書館で見つけました。この本には脳の中の様々な場所の働きや,その場所が障害された時の症状が述べられており,当時の私には内容はチンプンカンプンでしたが,ワクワクしながら読んでおりました。この本は現在当学科の3年次科目「高次脳機能障害学」の指定教科書です。今から思えば18歳の時にすでに進むべき方向が決まっていたのかもしれません。

instagram@nuhw_st

先生の研究テーマである「高次脳機能障害」「認知症」は,最近特によく耳にするようになりましたが,「認知症」って何ですか?

脳の病気により記憶や注意力などの複数の脳の働きが障害され,日々の生活のさまざまな側面に支障をきたした状態を認知症といいます。アルツハイマー病による認知症が代表的ですが,記憶が障害されて言われたことを覚えていない,予定や約束を忘れている,財布の置き場所を忘れており「盗まれた」と言うといった症状が認められます。症状は記憶障害に限らず,認知症の原因となる病気によって異なってきますが,同じ病気であっても,患者様の状態や環境によって様々です。

あれ?なんだか身近にも心配な方います?初期症状はどのようなものがありますか?

人間誰しも忘れる生き物ですが,認知症の記憶障害の場合,元々であれば絶対忘れるはずのないことを忘れているといった周囲の者に違和感を与える物忘れが初期症状になります。病気によって異なりますが,記憶障害以外にも目が見えにくく幻が見えるですとか,性格が変わり同じ行動を繰り返すといった場合もあります。脳の働きの障害だけでなく,行動や心理面の症状から始まる場合もあります。また,最近では言葉の障害である失語が初期症状となる場合もあることが知られています。しかし,いずれの症状についても脳に病気があるということが大前提です。

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この続きは,次の投稿に書きますね。次回の見出し予定は以下の通りです。ご用意しますので,少々お待ちください。

次回予告

診察を受けると,どのようなテストを受けることになりますか?

認知症の方への看護,言語聴覚療法について

認知症の予防について

内山先生は,7月Webオープンキャンパスで学生との対談動画にご出演予定です。ぜひ,そちらもご覧ください。