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飲み込みづらい?よくむせる?それって・・・~嚥下リハビリのプロ監修~

こんにちは。ST kouhouです。

STは、言語聴覚士のことで、コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です。Speech-Language-Hearing Therapistsの略です。

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報よりお届けします。

まずは,こちらのイラストをご覧ください。

イラストをみると,食堂でお弁当を食べていたのでしょうか?食事中に咳をしています。食事中むせたことが全くない人って,あまりいないと思います。むせ込むと苦しいですよね。たまにむせることは,健常の方でもあります。しかし,むせるのが毎食だとか,毎日だとか,頻度が多いのは,何か病気が潜んでいる可能性があります。

冒頭にあるように,言語聴覚士は嚥下のリハビリのプロです。今回は,むせの原因である,誤嚥(誤った嚥下)についてお話します。 プロ直伝ですよ。

<<嚥下関係の過去記事はこちら>>

のみこみの障害を予防するには?ー卒業研究発表会2021年度(今井ゼミ)からー

みんなと一緒に飲み物を楽しみたい!ー嚥下障害者向けの自動販売機の紹介ー

食べることの障害を基礎と応用の両面から学習!ー摂食・嚥下障害の特別講座ー

誤嚥性肺炎は死因の上位

食べ物などを誤嚥し,それが切っ掛けで発症した肺炎を,誤嚥性肺炎と言います。厚生労働省が発表しているデータによると,肺炎は,悪性新生物,脳血管疾患に次いで,死因の3位となっております。心疾患よりも多いのですね。そして,肺炎にも色々原因がありますが,入院している肺炎患者さんのうち,70歳以上の方では70%が誤嚥性肺炎です。80歳以上では90%にも上ります。特に高齢者にとって誤嚥性肺炎は紛れもなく脅威ですね。

むせのメカニズム・心配な方は,何科にいけばいいの?

まず,誤嚥と関わりの深い,「むせ」のメカニズムからお話します。こちらのイラストを見てください。口の奥,下方に2つのルートが見えますか?拡大しますと・・・

青い矢印が気道,赤い矢印が食道です。食べ物は,赤い矢印のルートを通ります。青い方のルートへ行ってしまうと,「誤嚥」です。気管や肺にとって招かれざるもの(食品など)が入りそうになってくる(入った後も)と,咳で排除しようとします。これが,「むせ」です。ご注意いただきたいのが,「食品など」と書きましたが,「唾液」も気道に入れば,誤嚥となります。何も食べていないからといって,誤嚥しないとも限りません。そして,誤嚥すると,炎症を起こし防御反応が起こります。これが,「誤嚥性肺炎」です。

では,むせが心配な方が受診すべき診療科についてです。誤嚥性肺炎の状態なっていれば,呼吸器内科の先生に治療していただくこともあります。しかし,先ほど説明しましたように「むせ」は誤嚥を防ごうとする体の反射です。また,むせの原因として,嚥下障害という飲み込みがうまくいっていない可能性も考えられます。このような反射や飲み込みも運動の一つであり,運動神経や感覚神経や筋肉と関係があります。そのため,神経内科・リハビリテーション科が診療科となります。また,飲み込みにとって,咀嚼や食べ物の送り込みなど,歯や舌などの口腔も重要な器官です。そのため,歯科も「飲み込み」について評価や訓練をしていることがあります。

<<おすすめの診療科まとめ>>

・神経内科

・リハビリテーション科

・歯科(事前に「飲み込み」の診療をしているか確認すると良いと思います。)

今回は,ここまでにします。次回続きを書きますので,お待ちください。

嚥下障害も予防もできます。

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