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2回目の実習に気を付けろ!〜先輩Pの体験談〜

こんにちは。ST kouhouです。

STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です。Speech-Language- Hearing Therapistsの略です。

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報よりお届けします。

本学の4年生は,実習が始まります。

皆さん,緊張してますよね。皆さんの不安が少しでも和らげば,そして皆さんの実習がより実りあるものになるようにと,願いを込めて先輩Pさんが体験談をお話くださいました。

タイトルの「2回目の実習に気を付けろ!」ってドキッとしますよね?実は,4年生にとってこの度の実習は,3回目です。本学では,2年生で見学実習,3年生で評価実習,4年生で総合実習があります。しかし,実際の病院や施設に配属されて,スーパーバイザーのお世話になりながら実習するのは,正しく2回目ですよね〜。気をつけるって何を?ホラーなの?

STの臨床実習を経験され現役STのPさんは,学生時代の1回目実習は小児言語発達を支援する施設に配属されました。自閉症や知的障害など様々な症例を評価そして訓練のお手伝いをさせてもらったそうです。その施設のバイザーは親身に色々ご指導くださり,Pさんは時に悔しい思いもしながら多くのことを学んだそうです。実習終了時にはバイザーの先生からも「よく頑張りました」と言っていただき,担当した児やそのご家族からも感謝され,Pさんにとって最終的には成功体験で1回目の実習に幕を閉じました。

2回目の実習は,回復期病院で成人がメインのリハビリテーション科に配属されました。1回目とは雰囲気の違う臨床現場に戸惑いながらも,「きっと自分ならやれる」と言い聞かせながら実習に臨んだそうです。担当させていただく患者様は初日から決まっていましたが,他の患者様のリハビリもたくさん見学させていただきました。回復期病院の規模の大きさに驚いたそうです。STだけでも20名程いらっしゃり,PT・OT合わせると100人前後揃っていたとのことです。そんな中事件が起こったのは,実習開始後間もない見学の1コマでした。

注意障害のある患者様にバイザーの先生がパズル課題を提示しました。バイザーの先生は患者様の安全を確認して,道具を取りに席を離れました。先生がいらっしゃらなくなっても,患者様が課題に取り組む様子をじっくり見学していたPさんはあることに気が付きました。「あ,この方・・・パズルの取り組み方に左右差がある!左が見えづらいようだ!」初めて左半側空間無視症例を目にしたのです。そして,1回目の実習で当時のバイザーに教わった事を思い出しました。「エラーレスが良いですよ。課題を一度出しても,子供の反応をみて微調整しましょう。」 と児の興味を欠かないよう迅速に対応するようご指導を受けました。そこで,Pさんは思い切って,左半側空間無視の患者様にヒントを提示しました。そこに,バイザーの先生が戻られて,「勝手なことはしないでください。難易度は調整してあります。」と注意をされました。

Pさんは,戸惑いました。良かれと思っての行動だったのです。しかし,その「良かれ」は1回目の実習における常識内での「良かれ」でした。訓練対象も異なり,症例の年齢や背景なども全く異なります。1回目の実習で奮闘し,そのバイザーとたくさんやり取りができた成功実習であればある程,その実習内での常識が築かれています。だから,2回目の実習に注意!です。

常識の般化にご注意を。

自分で判断して実施する前に,バイザーに確認しましょう。ご健闘を祈ります。