メニュー 閉じる

のみこみの障害を予防するには?ー卒業研究発表会2021年度(今井ゼミ)からー

今年度の卒業研究発表会の様子をお伝えするシリーズ、第6回目は今井ゼミの卒業研究発表を紹介します。

今井ゼミの卒業研究テーマは下記の通りです。

  • 介護保険制度における摂食嚥下障害への取り組みについて
  • パーキンソン病の摂食嚥下障害について
  • サルコペニアによる摂食嚥下障害について

ゼミ担当教員の今井信行教授の専門は,歯科医学、口腔外科学、摂食嚥下障害学です.学生の発表も摂食嚥下障害に関連するテーマとなっています.

今井先生の紹介はこちら

発表の中の一演題、「サルコペニアによる摂食嚥下障害について」を紹介します。

サルコペニアとは,筋力の低下を中心として筋肉の量や質の低下を伴う疾患で,時に身体機能の低下も伴います.原因は加齢の他,活動面や栄養面での低下,手術やケガ,がんなども原因となります.

近年サルコペニアは,摂食嚥下障害との関連が注目されていますが不明な点も多いため,今回は文献から両者の関連を分析しました.その結果,加齢よりも,活動面や栄養面の低下によるサルコペニアが摂食嚥下障害に関連していることが明らかになりました.

私たちは加齢により,のみこみに必要な筋肉も含め全身の筋力が低下していきます.しかし活動量を維持したり栄養面に配慮することで,摂食嚥下障害を予防できる可能性があります.今回の研究では,サルコペニアと摂食嚥下障害について高齢者の方々に広く啓発していくことはもちろん,筋肉や栄養の状態を測定できるリストバンドを利用して医療者側が随時モニタリングをするといった,システム面での改善も提案しました.

言語聴覚士の仕事では,様々な原因による摂食嚥下障害の患者さんを対象としています.サルコペニアも摂食嚥下障害を生じる原因の一つとして,正しく理解しておく必要があります.

次回は佐藤ゼミの発表を紹介します!

言語聴覚学科の紹介はこちら