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見知った家族を別人のように感じる?ー卒業研究発表会2021年度(今村ゼミ)からー

今年度の卒業研究発表会の様子をお伝えするシリーズ、第2回目は今村ゼミの卒業研究発表を紹介します。

今村ゼミの卒業研究テーマは下記の通りです。

  • ApoE2を有するアルツハイマー病(Alzheimer’s disease: AD)患者の臨床像の検討
  • アルツハイマー病(Alzheimer’s disease: AD)における人物誤認についてFrontal Assessment Battery(FAB)を用いた検討
  • 高齢発症の行動優位型前頭側頭型認知症(behavioural variant frontotemporal dementia: bvFTD)の臨床的特徴の検討

ゼミ担当教員の今村徹教授の専門は認知症です。学生の発表も認知症に関連するテーマとなっています。

今村先生の紹介はこちら

発表の中の一演題、「アルツハイマー病(Alzheimer’s disease: AD)における人物誤認についてFrontal Assessment Battery(FAB)を用いた検討」の発表について紹介します。

人物誤認とは、見知らぬ人を知っている人だと誤って認識したり、逆に肉親や友人などよく知っている人を知らない人や別人だと誤って認識してしまう症状です。認知症の中では、レビー小体型認知症の患者さんで多く生じることが報告されていますが、アルツハイマー病の患者さんでも生じることがあります。

今回の研究では、人物誤認を呈したアルツハイマー病の患者さんの認知機能検査の成績を検討した結果、FABという認知機能検査と人物誤認との関連が示唆されました。FABは脳の前方部分である前頭葉がつかさどる認知機能を評価する検査です。前頭葉は物事の矛盾点をみつけたり問題を解決したりする機能を持ちます。人物誤認の症状には、この前頭葉機能の障害が影響している可能性が考えられました。

言語聴覚士は臨床で認知症の方の認知機能評価を行いますので、人物誤認を含め認知症で生じる様々な症状に精通している必要があります。

次回は吉岡ゼミの発表を紹介します!

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